『如淨禪師語録』に「臘八上堂。瞿曇打失眼睛時。雪裡梅花只一枝。而今到處成荊棘。卻笑春風繚亂吹。」(臘八上堂。瞿曇、眼睛を打失する時、雪裏の梅花只だ一枝なり。而今到處に荊棘を成す、却って笑う春風の繚亂として吹くことを。)とある。臘八(ろうはつ);臘は歳末の意。すなわち十二月八日、釈尊成道の日のこと。瞿曇(ぐどん);釈迦が出家する前の姓。梵語のGautamaの音写。ゴータマ。眼睛(がんせい);瞳、目玉、釈尊の慈悲と知恵の象徴。而今(じこん);ただ今。如浄禅師は道元の師で、道元は『正法眼蔵』でこの一節を引く。
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残雪の中に凛として咲く梅の花に、春の訪れが見えます。
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