掛け軸/掛軸/禅語「白雲片片嶺上飛(はくうん へんぺん れいじょうに とぶ)」

『禅林句集』七言に「白雲片片嶺上飛。」(白雲片片嶺上に飛ぶ。)とある。『五燈會元』巻第十二「慧覺廣照禪師」に「上堂。天高莫測。地厚寧知。白雲片片嶺頭飛。水潺潺澗下急。東湧西沒一句即不問。〓(イ尓)生前殺後一句作麼生道。良久曰。時寒喫茶去。」とあり、『續燈録』同師に「上堂云。天高莫測。地厚寧知。白雲片片嶺頭飛。緑水潺潺澗下急。東涌西沒一句即不問爾。生前殺後一句作麼生道。良久云。時寒。喫茶去。」(上堂。云う、天高くして測るなし、地厚くしていずくんぞ知るや。白雲片片嶺頭に飛び、緑水は潺潺として澗下に急なり。東涌西沒の一句は即ち問わず。生前殺後の一句は作麼生道う。良久して云う、時寒、喫茶去)とある。潺潺(せんせん);水のさらさらの流れるさま。また、その音。澗下(かんか);谷川の下。東涌西没(とうゆさいもつ);東からのぼり西に没すること。

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