『傳燈録』襄州鳳凰山石門寺獻禪師章に「問如何是石門境。師曰。烏鳶飛叫頻。曰如何是境中人。師曰。風射舊簾〓(木龍)。因般若寺遭焚。有人問曰。既是般若為什麼被火燒。師曰。萬里一條鐵。」(問う、如何なるか是れ石門の境。師曰く、烏鳶飛叫頻りなり。曰く、如何なるか是れ境中の人。師曰く、風、旧簾槞を射し、因りて般若寺焚に遭う。人ありて問うて曰く、既に是れ般若什麼の為に火焼を被る。師曰く、万里一條の鉄。)とある。『禅林句集』の注に「天人眼目巻上東山外上」とあり、『人天眼目』に「第一訣。針頭削鐵。穿耳胡人。面門齒缺。第二訣。殺人見血。唖子忍痛。無處分雪。第三訣。陽春白雪。水底桃花。山頭明月。如何是第一訣。古云。珊瑚枝枝〓著月。如何是第二訣。古云。萬里一條銕。如何是第三訣。古云。百草頭邊倶漏泄。」(第一訣。針頭に鉄を削り、胡人穿耳し、面門に歯欠す。第二訣。殺人は血を見、唖子は痛を忍び、雪を分かつ処なし。第三訣。陽春の白雪、水底の桃花、山頭の明月。如何なるか是れ第一訣。古云く、珊瑚は枝枝に月を〓著(ささ)う。如何なるか是れ第二訣。古云く、万里一條の鉄。如何なるか是れ第三訣。古云く、百草頭辺に漏泄を倶にす。)とある。『正法眼蔵』に「菩薩の壽命いまに連綿とあるにあらず、佛壽命の過去に布遍せるにあらず。いまいふ上數は、全所成なり。いひきたる今猶は、全壽命なり。我本行たとひ萬里一條鐵なりとも、百年抛却任縱横なり。」とある。
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万里のように遠く離れた距離(気持ち)も、一片の楔(鉄=レール)でつながる。以心伝心にも通じる。空っぽ、無になることの大切さを説く。
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萬里一條鐵(ばんりいちじょうのてつ)は、一切平等の堅固な世界を意味する。
ある時、般若寺が火災に遭った。ある人が来て師(石門)に向って言った。「般若(仏の智慧)というものも、焼けてしまうのですな!」師は言った。「萬里一條の鐵!」
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現象は変化しても実相は永遠に不変で連続していること。転じて、物事が絶えることなく続くこと。万里一条の鉄。
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