掛け軸/掛軸/禅語「人間好時節(じんかんの こうじせつ)」
『無門関』の「平常是道」の南泉と趙州の問答に対する無門の評語に「無門曰。南泉被趙州發問。直得瓦解冰消分疏不下。趙州縱饒悟去。更參三十年始得。頌曰。春有百花秋有月。夏有涼風冬有雪。若無閑事挂心頭。便是人間好時節。」(無門曰く、南泉、趙州に発問せられて、直に得たり、瓦解冰消、分疏不下なることを。趙州、縱饒い悟り去るも、更に參ずること三十年にして始めて得ん。頌に曰く、春に百花有り秋に月有り、夏に涼風有り冬に雪有り。若し閑事の心頭にかくる無くんば、すなわち是れ人間の好時節。)とある。無門が言った。南泉は、趙州に質問されて、すぐに崩れ落ちて消えてしまい、弁解も出来ないことが分かった。趙州も、たとい悟つたとしても、まだあと三十年参禅して始めて真の悟りを得ることができるだろう。頌に曰く、春に百花あり、秋に月あり、夏に涼風あり、冬に雪あり。つまらぬ事を心にかけねば、これがこの世の極楽だ。------------------------------------------------------------------------------------------------
春、百花あり。
秋、月あり。
夏、涼風あり。
冬、雪あり。
もし、閑事の心頭に挂ることなくんば、すなわちこれ人間の好時節。
春は百花爛漫として咲き綻び、秋は月が美しい。
夏は涼しい風が吹き、冬はすがすがしく雪が降る。
つまらぬことにあれこれ思い煩うことがなかったら、春夏秋冬、いつでも人間にとって好時節であるということ。
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春有百花秋有月 春に百花あり 秋に月あり
夏有涼風冬有雪 夏に涼風あり 冬に雪あり
若無閑事挂心頭 若し閑事の心頭に挂(かかる)こと無くんば
便是人間好時節 すなわち是れ人間の好時節
春は百花繚乱として咲き誇り、秋は月が冴えて美しい.
夏はまた炎暑の中の涼風が何とも言えず心地よい.冬も雪景色の風趣がすてがたい。
春夏秋冬それぞれに趣があって誠に結構なものである。
だから、閑事、つまらぬことにあれこれ思い煩う事が無かったら、
春夏秋冬いつでも人間にとっての好時節である。
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