掛け軸/掛軸/禅語「無功德(むくどく)」
『祖堂集』に「爾時武帝問。如何是聖諦第一義。師曰。廓然無聖。帝曰。對朕者誰。師曰。不識。又問。朕自登九五已來。度人造寺。寫經造像。有何功德。師曰。無功德。帝曰。何以無功德。師曰。此是人天小果。有漏之因。如影隨形。雖有善因。非是實相。武帝問。如何是實功德。師曰。淨智妙圓。體自空寂。如是功德。不以世求。武帝不了達摩所言。變容不言。」(この時、武帝問う、如何なるか是れ聖諦第一義。師曰く、廓然無聖。帝曰く、朕に対する者誰ぞ。師曰く、識らず。また問う、朕は九五に登りてより已来、人を度し寺を造り、写経し造像す、何の功徳かある。師曰く、無功徳。帝曰く、何を以ってか無功徳なる。師曰く、此れは是れ人天の小果にして、有漏の因、影の形に隨うが如く、善因ありと雖も、是れ実相なるにはあらず。武帝問う、如何なるか是れ実功徳。師曰く、浄智は妙円にして、体自ら空寂なり、是くの如きの功徳は、世を以って求めず。武帝、達摩の言う所を了せず、変容して言わず。)とある。『碧巌録』第一則「達磨廓然無聖」に「武帝嘗披袈裟。自講放光般若經。感得天花亂墜地變黄金。辨道奉佛。誥詔天下。起寺度僧。依教修行。人謂之佛心天子。達磨初見武帝。帝問。朕起寺度僧。有何功德。磨云。無功德。早是惡水驀頭澆。若透得這箇無功德話。許爾親見達磨。且道。起寺度僧。為什麼都無功德。此意在什麼處。」(武帝かつて袈裟を披いて、自ら放光般若経を講ず。天花乱墜し、地黄金と変ずることを感得す。道を弁じ仏を奉じ、天下に誥詔して、寺を起て僧を度し、教に依って修行せしむ。人これを仏心天子と謂う。達磨初めて武帝に見えしとき、帝問う、朕、寺を起て僧を度す、何の功徳かある。磨云く、功徳なしと。早く是れ悪水驀頭に澆ぐ。もし這箇の無功徳の話を透得せば、爾に親しく達磨に見ゆることを。且く道え。寺を起て僧を度す、什麼と為てか都く功徳なき。この意什麼の処にか在る。)とある。------------------------------------------------------------------------------------------------
文字通り「功徳なし」の意だが、禅語では無功徳 (むくどく) と音読みをする。
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