RSS
商品券でキャッシュバックキャンペーン

掛け軸/掛軸/禅語「吟風一様松(かぜにぎんずいちようのまつ)」


松はみな同じように風に梢を鳴らしている。寒山の居する深山の様子を語ったもの。


『寒山詩』に「可笑寒山道、而無車馬蹤。聯溪難記曲、疊嶂不知重。泣露千般草、吟風一樣松。此時迷徑處、形問影何從。」(笑うべし寒山の道、しかも車馬の蹤なし。連渓曲を記し難く、畳嶂重を知らず。露に泣く千般の草、風に吟ず一様の松。この時迷径に迷う処、形は影に問う何れ従りかせんと。)とある。聯谿(れんけい);連なった谷。畳嶂(ちょうしょう);重なった高く険しい山峰。

この語は「吟風一様松」の語だけでも茶掛けとして珍重されます。
 語意は「寒山の山路にしげるさまざまな草は秋露に濡れて、あたかも涙をこぼして泣いているかのような物悲しさ表しているかのようだ。山路の大小の松は時に吹く風に颯々とした一様の妙音を奏でてかのようである」という意味で、これは寒山の自然の風光を歌ったものであると共に、禅の境涯での禅者、寒山自身の心境を表したものです。

ページトップへ