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掛け軸/掛軸/禅語「三冬枯木花(さんとう こぼくの はな)」

『虚堂録』に「上堂舉。黄昏脱襪打睡。晨朝起來旋繋行纏。夜來風吹籬倒。知事普請。奴子劈�縛起。師云。諸方盡謂舜老夫坐在無事甲裏。那知三冬枯木花。九夏寒巖雪。」(上堂。挙す、黄昏、襪を脱ぎ打睡し、晨朝、起き来たり行纏を旋繋す。夜来風吹き籬倒れ、知事普請す。奴子�を劈き縛起す。師云く、諸方尽く謂う、舜老夫無事甲裏に坐在すと。なんぞ知らん、三冬枯木の花、九夏寒巌の雪)とある。『禅林句集』は「三冬枯木秀、九夏雪花飛。」を挙げ、注に「會元續略巻一香嚴淳拙文才禪師章」「虚堂録一曰三冬枯木花九夏寒岩雪」(虚堂録一に曰く、三冬枯木の花、九夏寒岩の雪)とある。『五燈會元續略』鄧州香嚴淳拙文才禪師に「僧問。如何是理法界。師曰。虚空撲落地。粉碎不成文。曰。如何是事法界。師曰。到來家蕩盡。免作屋中愚。曰。如何是理事無礙法界。師曰。三冬枯木秀。九夏雪花飛。曰。如何是事事無礙法界。師曰。清風伴明月。野老笑相親。」(僧問う、如何なるか是れ理法界。師曰く、虚空撲て地に落ち、粉碎不成文。曰く、如何なるか是れ事法界。師曰く、到来の家蕩尽し、免作屋中愚。曰く、如何なるか是れ理事無礙法界。師曰く、三冬枯木秀で、九夏雪花飛ぶ。曰く、如何なるか是れ事事無礙法界。師曰く、清風、明月を伴い、野老、相親しみて笑む。)とある。事法界(じほうかい);事物が個々に存在する世界。理法界(りほうかい);事物の本体は真如であるとする世界。理事無礙法界(りじむげほうかい);現象の世界と真如の世界は同一であるとする世界。事事無礙法界(じじむげほうかい);現象界の一々の現象そのままが絶対であるとする世界。華厳経で説く、世界の四つのとらえ方である四法界(しほっかい)。三冬(さんとう);孟冬(十月)、仲冬(十一月)、季冬(十二月)の総称。冬の九十日間。九夏(きゅうか);夏の九十日間。


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「三冬とは、11月から1月までの寒さ厳しい真冬の間、すっかり葉を落とした木は、
一見枯れたように見えるが、実は春に花を咲かせる準備をしているのだ」という意味
です。

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冬の真っ只中の枯れ木に花が咲くということの意味。
三冬とは冬の三ヶ月や三年ともいう。

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「冬の寒い3ヶ月、枯木のように見える木も、春に向けて花を咲かせる準備を
している」という意味。

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